2011年 08月 13日
滝沢ダム・ニッチツ鉱山・八丁隧道・神流町160㎞
今朝家を出たのが7時半頃。実は、2,3ヶ月前からハンドルの付き方が1,2度ずれているような違和感を抱えたまま自転車に乗っていました。今日は特にその違和感が強く感じられたため、波久礼から金尾峠を登ったところで、修正しました。色々気を使ったため20分ほどかかってしまいました。そして、長瀞から皆野を抜け、龍勢会館の前を通った先で小鹿野方面へ左折。黒海土へ行く道は、以前来たときは閉鎖されていましたが、今日は車も通れるようになっていました。でも、土砂崩れのあったところは交互通行でしたね。黒海土から「道の駅両神温泉薬師の湯」の前を通り、贄川宿から140号に出ます。「道の駅大滝温泉」でソフトクリームを食べようかと思ったのですが、まだ時間が早すぎてダメ。水をコップ一杯タダで貰って、上を目指します。
滝川ダムに着いたのが10時頃。しばらく見学をし水分補給も行い、さらに上流に向かいます。
【ダムの上から見えるループ橋。】
【ダムの造成に協力するため古里を捨てざるを得なかった方の詩碑二つ。】
【ダムの水面。】
明るい照明の付いたトンネルを2つ3つ抜けたところで右折。中津川沿いに登ります。道の斜度はずっと緩やかです。惰性で登れる程度。ただ、かつては西武の三角バスというのが通っていたそうですが、他のクルマと遭遇したらすれ違いはどうしたのだろうと頭を悩ませそうな細さ。ずっと続く崖を削って無理矢理造った道。
【このような厳しい姿の岩山が川の両岸にずっと続いています。】
【殉職者の卒塔婆が立てられていました。この道を造るために亡くなったのでしょうか。実名が書いてありましたね。】
その先で、ニッチツ鉱山方面は右折して小さなトンネルをくぐります。そして、名前があるのか無いのか分からないトンネルをいくつかくぐって雁掛トンネルに出会います。このトンネル、照明無しで真っ暗、壁ごつごつ、太いパイプがゴロンゴロン、しずくがしたたり落ちるというなかなか迫力のあるところです。もちろん路面もガタガタ。私が通っているとき、後ろからクルマが来たので怖かったです。これをくぐると、ニッチツ鉱山の世界に入ります。なんだか「千と千尋」の初めに出てくるトンネルを思い浮かべてしまいました。
【雁掛トンネル入り口。白い点が出口。】
【トンネル内の壁。パイプがごろごろ。右の白い点が出口。】
11時20分。ニッチツ鉱山は、無人の世界。『安全第一』なんて表示もあるし、前回来たときはお昼のサイレンもあったし、平日は仕事に来ている人もいるのかも知れませ。でも、今日のような休みの日は誰もいません。目に付くものの多くは廃墟。なかなかシュールな状況です。
【もう使われていない施設のようですね。】
【山の中腹に見えるもの。なぜかさび色に彩られています。】
【殉職者供養塔。会社の名前の入った卒塔婆が立っています。】
【洗濯機やテレビの音が聞こえそうなアパート。でも、無人。】
【去年よりもさらに荒れていた浴場。】
【山のすぐ下に建つ2階建てアパートの廃墟。破れたガラス窓の中に破れた障子が見えます。】
【左側の建物には『消防団』の文字が見えます。でも、住人はいなそうですが・・・。】
【八丁隧道に向かう途中。この橋に川の名前が書いてありました。なんと『神流川』。山を挟んで同じ名前の川があったとは。】
【『八丁沢』と橋に書いてあります。すぐにこちら側に戻ってくる橋につながります。】
ここから高度差数百メートル登って着いたのが、「八丁隧道」。12時をちょっと過ぎた頃。標高1234mだそうですから、榛名湖に行くよりもずっと高いところまで登ったことになりますね。トンネルの中から霧が出てきていました。入ってみると、路面はずっと濡れていてしずくが落ちて来て、しかもガタガタ。照明は全くなくて長さ800m以上。やはり怖いですよね。しかもずっと下り。そして、抜けた途端90度に近い急左折。下手をしたら対向車にぶつかるとか、ガードにぶつかりかねないですね。意外だったのは、抜けた先には霧が発生していなかったこと。ということは、トンネルの中は冷たくて空気は湿気が強い。それが出口に吹き出された途端、霧を発生させていたと言うことなのでしょう。霧を発生させるトンネル。なかなか。
【『八丁隧道』入り口。霧がトンネルから出て来ています。】
【トンネルを抜けてすぐ。バックは二子山。空には霧が出ています。】
そして、志賀坂峠に向けて下ります。これがなかなか。嘘みたいに綺麗な舗装になっているところもありましたが、泥が固まっているところとか、砂利が堪っているところ、木の枝が堪っているところ等々、さすがに手強い。そして、斜面を見ると、所々の谷が皆伐されていました。印象的でした。
【皆伐の谷。】
【同上。】
【志賀坂トンネル。周りで色々なナンバーの車が駐まって、地図を見ていました。】
志賀坂トンネルを抜けて、神流町に入ります。峠を下ると恐竜の足跡の前に沢山の人出がありました。さすがお盆休み。神流川を超えて、国道462に入ります。日曜日の午後通ったときは、ずっと夕立の雨が降っていたけど、今日はあっけないような好天気。1時ちょっと過ぎに『道の駅万葉の里』について、昼食。あとは帰るだけ。4時ちょっと過ぎに帰宅。160㎞でした。
「道の駅両神温泉薬師の湯」までは、なんとなくわかったのですが、、滝川ダムから上の秘境?!には行ったことがなく、こんな世界が広がっているんだ~ってびっくりしながら拝見しました!
霧のわく、クラシックなトンネル、、殉職者の卒塔婆、そして廃墟のような、工場?!
暑い夏にふさわしいクールな涼感を誘われる記事だな~、、なんて思いながら楽しませて頂きました!
世の中いろんな場所があるんですね!
ご紹介ありがとうございます<(_ _)>
それにしても毎度毎度、抜群の行動力ですね。私も以前もはるさんの記事を見てこのコースはいつか行きたいと思っていたのに、また行って来られるとは。恐れ入ります。(^^)
そうですね。旧大滝村から奥は正真正銘の奥秩父ですから、平地に暮らしている我々としてはなかなか縁がないですよね。ただ大分開けていますから、私が高校生の頃感じたイメージとは大分違いますね。
高度が高いので涼しくて良いですね。
でも、秩父はやはり埼玉の宝かも知れないですね。
速すぎますか?だとしたら、出発の時間を間違えているかも知れないですね。銀輪乗士さんみたいにしっかり記録しているわけではないので・・・。
それから、城南中学の前で他のローディの方にササーッと抜かれましたね。私そのとき全然力を入れず20㎞/h前後でゆったり走っていましたので。スイッチが入ったのは金尾峠を降りてからでした。
このコースに行ったのは、他に思いつかなかったからです。比較的遠出で峠を越えるルートというとどこかなあと考えると、もう他には思いつきませんでした。次に一人で行くとしたら、赤城でも良いなあと思っています。
一度あきらめたコースです☆
ところで↓ダムカードの存在はご存知でしょうか?
http://www.water.go.jp/kanto/arakawa/chiiki/4dam_menu.html
まあ、ちょっと長いですけど、劇坂はありませんので、案外楽ですよ。
先週は私の夏休みだったので、一日おきにどこかに行くことにしました。
このコースはジンワリと高度が上がるので、思ったよりは楽ですよ。
ニッチツ鉱山はすごいです。なかなかこう言うところは他にないでしょう。
鉱山付近は路面かなり荒れているのでしょうか?
路面の荒れは、まあ普通でしょうか。特に恐れるほどのことはありません。
何年か前中津峡には紅葉を撮る目的でクルマで行ったことがありましたが、写真にするには物足りなかったです。上空から見ると、凄く綺麗だと聞いたことはありますが。
今度一緒に走れたら教えてください しかしオバケ出そうですね
お化け・・・確かに夜行ったら怖いですね。だーれもいないですから。
こ~ぢ倶楽部は8月の平日は朝5時からと17時からとなって、私には参加しづらい時間設定になりました。8時からくらいのプログラムが復活したら参加してみたいなと思っています。その時はよろしくお願いします。
了解しました。ご一緒できたらうれしいです。
私、24日はどうしても外せない仕事があるのですが、31日は何とかなりそうです。よろしかったら、メールアドレスを教えてください。下の「非公開コメント」にチェックを入れると、私以外の者には見えなくなります。