我が家の猫はペットではないことになっています。ネズミを捕ることを期待して飼っているんです。殆ど期待に応えてくれないのですけど・・・。そんなわけで、(どんなわけだ?)母屋の外で飼われています。定位置がお勝手口の脇のひさしの下。ここで日差しを楽しんだり、裏に回って日差しを避けたりしながら、日がな一日眠っています。
この春、母猫(ニシキ)が2匹の子猫を生みました。どこかで子猫の声が聞こえるなあと思いながら、2,3週間過ぎたころ、母猫が やっと人間の前に連れてきたんです。子猫たちは人間が怖くて、特に怖い顔をしたオジン(ジジー?)の私など最悪。私がそばに行くだけで、慌ててとこかに逃げ込んだものでした。特に猫好きでもない私ですが、子猫を見ると、くすぐってあげようかなあという気にも少しはなるのにいたずらに拒否されるばかり。
ところが、その子猫ちゃん達、いつの間にか一匹になってしまいました。きっと、家の回りをうろついている狸かアライグマかハクビシンか雄猫かに食われちゃったんだろうなあと思います。こ奴ら、昼間はあまり姿を見せないのですが、暗くなると暗躍しているのです。農作物・農産物が色々と被害に遭っているんですよ。その経済的損失額、我が家だけで1億円分くらい・・・ちょっとオーパーか。
ま、それはともかく、それからしばらくしたら、今度は残りの一匹まで姿を消してしまったのです。アリャー2匹ともやられちゃったか、家猫の生活もなかなか厳しいよなあと思っているうちに、10日ほどたちました。そうしたら、忽然と、この可愛い白猫ちゃんが、いずこからとも知れず姿を現したのです。どこでどういう目に遭っていたのか、目の回りは目やにがびっしり。勿論、母猫は大喜び。子猫も母猫の愛情を独占して、突然の我が世の春。その後、まともにエサを与えられ、母猫の母乳をタップリ飲むうちに目やにもだいぶ落ちてきました。
さて、この子猫ちゃん、来年まで生き延びることができるでしょうか?我が家の回りには外敵が沢山いますが、でも、同じように怖いのが自動車。我が家は結構通行量が多い道に面していて、なおかつ我が家の建物や畑はこの道を挟んで向かい側にもあるのです。快適な居場所を求めたり、家族の誰かに甘えようと思い、猫たちは道をあっちへ行ったりこっちへ行ったりしているようですが、轢かれてしまう猫も時々います。危なそうなときには渡らないという判断が出来る猫だけが生き延びることが出来るのです。
ちなみに、この子猫にはオネーチャンもいます。昨年生まれた子猫。もう母猫と同じくらいの大きさになりました。来年の春には自分も子猫を生みそうですね。そんな風にして一時は我が家には猫が6,7匹もいたのです。子猫をさらって行ってくれるお子ちゃまも、貰ってくれる人もいなかったんですね(実は一度さらわれながら、あまり可愛くないと、いつの間にか戻された子猫もいましたが・・・)。その内、お婆ちゃん猫が縄張りを娘に譲るように、隣家に移動していき(こんなことあるのかと驚きました)増殖スピードが平常に戻ったのでした。今現在、3匹は仲が良くて、いつも重なり合ったり、隣り合ったりして居眠りをしています。
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