「ノン子36歳(家事手伝い)」
なぜ作ったのか分からない映画。ひどい。金と時間と人とフィルムコミッションの方々の熱意の無駄遣い。
なぜ、こんな映画を作ったのか不思議。何を表現したかったのか?
これ以上ないほど馬×な男と、これ以上ウンザリさせることはできないほど投げやりな女。その二人を中心とした展開がウダウダとずっと続く。エエ加減にせぇよと思いながら、我慢をして見ていた。なぜ我慢をしたか。私の地元が撮影に使われているから。だから気になった。そうでなかったら、絶対に最後まで見ない。
終盤の祭りになってやっと動きが出てきた。なぜもっと早くこれを持ってこないのか?そして、なぜそこからもっと展開させていかないのか?と思いましたね。でもね、最後、馬×なだけでなく異常性格者となって暴行・傷害・器物損壊・殺人未遂・営業妨害等の犯罪を行ったあの男に手招きされて、巫女姿の投げやり女が進み出て、一緒に手を取り電車に乗り逃避行を行うなんて・・いくら何でも、これはないでしょう。あんな格好で電車に乗って、警察の手が回ってこないの? ダスティン・ホフマン主演の「卒業」を想起させるけど、あちらは超優秀な若者が非常識なことをしてしまうお話。対して、こちらはこれ以上ないほど馬×で異常性格の犯罪者がそのまんま阿保な逃げ方をしようとしてしまうというだけのこと。ベタで阿保な話。ドラマになりません。しかも、警察の手が回らず駅構内を自由に動き回ったりしている。エエ加減にせぇよ。こんな展開ならしても仕方がない。
そして、配役が悪い。坂井真紀さんは良いとして、相手役のあの男。いくらなんでも華がなさすぎ。もうちょっとましな俳優はいなかったの?筋立てがあれで役者にも魅力がない。これで売る気があったのかと不思議になる。
それとも、一般大衆はこの馬×男と投げやり女に自分を仮託して感情移入するとでも思っていたのだろうか。だとしたら、観客を馬鹿にしすぎ。これほどの馬×男や投げやり女はそうそういませんよ。素朴であることと馬×であることは同じではない。人生の目標を失ったからといって、誰もが日常生活のすべてに対して投げやりになるわけではない。その辺のところよく分かっているべきだと思うな。
amazonビデオで別料金払って見て損した。あ、話のネタにはなったか。フィルムコミッションをやるにも作品を選ぶべきだって、宴会でぶてるな。それだけ。