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アキレス腱断裂

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アキレス腱を断裂してしまいました。それも、部分断裂ではなく完全断裂。医者の話では、アキレス腱と皮との間に膜があるのだそうですが、手術で開いてみたらその部分も完全分離。小気味よいほどの断裂であったわけです。

実は、昨年の12月中頃から地元の卓球クラブに加入しました。金曜日の夜と日曜日の昼間に公共施設を利用して活動します。事が起こったのは2月3日(日)。2時間の自由練習の後、試合練習となりました。その三試合目。ファアサイドに来たボールを返球すると、対戦相手は巧みにそれをこちらのバックサイドのライン際に打ってきました。ウワッとばかりに上半身と手を必死に伸ばし跳びついたとき、右足の足元でドッ!!!という大きな音がしました。その瞬間、あっ!アキレス腱が切れた!!と察知しましたが、そのままそこに倒れ込むことしかできません。それはそうです。他のメンバーの方が、急いで駆けつけてきて、”横を向いて頭を高くしてください。自分の名前は言えますか?”等と実にプロフェッショナルな指示をしてくださいます。この方、医療関係の仕事をされているんだろうかと思いながら、”大丈夫。分かりますよ”と答えるのがやっと。不思議に痛さはあまり感じません。こんなことがあるのかとビックリされているメンバーの方も何人かいました。そうですよね。私も、こんな事があるなんて想像したことは一度もありません。

結局、救急車を呼んで、数年前ロードバイクで落車して運ばれたことのあった深谷市の病院に搬送してもらいました。そして、レントゲン写真を撮った後、その場でギプスを作ってもらい、金属製の松葉杖を体に合わせて調整してもらい、この日はおしまい。ギプスって簡単に作れるんですね。厚くて柔らかい布を足裏からふくらはぎに当てて、それを包帯で包み、しばらくすると固くなり出来上がり。治療方針は明日来診して決めてください、とのこと。このとき対応してくれた医師は休日の救急対応限定勤務のようです。ロードバイクで落車骨折したとき対応してくれた医師もそうでした。

そして、翌日の4日(月)、家族に診察に連れて行ってもらうと、若い医師が”手術にしますか?当院で良ければ手術の日程はすでに取ってあります”と言います。ただし、”執刀医は自分ではなく女医さんになります、自分も立ち会いますけどね”とのこと。そして、担当の女医さんにも会うと、目のクリクリっとした若い方。”このまま入院になります”と告げられ、病室に移動となりました。

翌日5日(火)の12時30分に手術。ベッドの上で手術着に着替えて待っていると、やってきた看護師二人にベッドのまま手術室に搬入されます。そして、手術台にうつ伏せの姿勢で移動するように言われます。移りながら見ると、クッションが頭部から足まで3つくらい置いてあるのですが、それを包むシーツが”うん?まっさらでは無いな。いかにも血痕のついたものを洗濯して落ちきってない感じ。まあ、良いか”とその上に腹ばいになります。

実は、私の身体的事情から麻酔は全身麻酔ではなく腰から下だけ。そのため、ずっと意識のある状態で手術を受けることになりました。”まるで『ドクターX』か『孤独のメス』みたいだな。でも、観察ルームもないし音楽も鳴らないけどな、フフ”と思ったところで、女性の麻酔医が私に横を向いて卵の形を作れと言います。そして、腰より少し上のところに少しチクッ。ブルッと体が反応すると、「あ、おとなしくしてないと駄目」。私「意図的にやっているわけではないので・・・」。麻酔医「まあ、そうだけどね」そんな和やかな調子で更に何箇所か注射をしました。でも、もう痛みはありません。やがて、「痛かったら言ってくださいね」と若い男の医師が私に声をかけてくれます。すかさず私の枕元にいた麻酔医が「失礼な」。「ハハ」と笑って、いよいよ手術開始。執刀医を含めて医師は3人いたでしょうか。他に女性の麻酔医。私と同年代でしょうか。麻酔医は初めから最後までずっと私の枕元にいて私の様子を観察していました。そして、手術の間中ずっと、私はこの麻酔医とおしゃべりをしていました。近所のおばちゃんのような話し方をする人で、楽しかったです。

手術が終わり病室に戻り、夕方になった頃から麻酔が覚めてきて、やがて手術した部分に痛みがやってきました。看護師は、痛み止めの点滴はある程度我慢してから使うようにしたほうが良い、使える量に制限があるのでと言います。結構本格的に痛くなってきましたが、私はこれまで、色々と激痛を経験しているので、”あれに比べるとまだまだだなぁ”と思っているうちに、やがて看護師が気を利かせて、そろそろ痛み止めの点滴をしてみましょうかと言ってくれます。そして、痛み止めとともに夜を越すことになりましたが、それでも痛くてあまり眠れませんでした。

そして、6日(水)を過ぎ7日(木)になると、じっとしている限り全く痛みは感じなくなりました。回診に来たお目々クリクリの執刀師の女医さんが、「いつ退院しても良いですよ」と言ってくれます。家族のスケジュールと調整して、結局9日(土)に退院となりました。
でもね、全然回復はしていません。相変わらず、ギプスを付けて松葉杖をついて移動です。非常に面倒。特に手間がかかるのが、布団からの出入り。立ったまま、寝たままなら良いのですが、そうは行かないですからね。寝た状態から立ち上がるのが非常に面倒。ドアを開けて閉めるのも面倒。絨毯の敷いてある居間にスリッパを脱いで入るのも面倒。履くのも面倒。だから、居間からトイレに行くのに、ドアを開けスリッパを履きドアを締め、トイレのドアを開けドアを閉めるという一連の動作は非常に面倒。居間に戻るときも同様に面倒。
どんなに軽いものでも手に持って移動できないというのも面倒。だから、食事やコーヒーの用意をしたり片付けるのが非常に難しい。
片足しか使えないということがこれほど不便であるとは、実際になってみないと実感できないですね。

15日(金)にはギプスの代わりに装具をつけて体重をかけられるようになるということですが、クルマを運転できるようになるのはもっともっとずっと先。完全に回復するには、半年とか1年とか。先は長いです。

私がなぜアキレス腱断裂に至ったかというと、その原因はフットワークが働かないことにあります。逆サイドに振られたボールを打つのに、手と上半身しか動かせないからこんなことになる。足をササッと動かして移動すれば何ということもなく打てるのです。テレビで見るTリーグその他の一流選手のプレーを見ると、逆サイドのラインを切って落ちるボールに軽々と追い付き余裕を持って処理しています。私の場合だと一歩が出ない。一歩も出ない。まあ、あの方たちを基準に一般人が自分の下手さを嘆くのは、自分の分をわきまえていないとも言えるのですが、それにしても昔はもうちょっとマシだったんじゃないのとは思いますね。と言っても、その「昔」は50年前のことですから比べても仕方が無いですけどね。早く治りたいものです。

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【シャワーを浴びる時、包帯を外してみました。自分では、ここまで撮るのが精一杯】


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【甲も右足がプックリと腫れています。】


Commented by henronin at 2019-02-12 10:40
おはようございます  こんなことになってましたか?
ブログ休まれてたのでまた新しいこと初めているるのかな
とは思ってましたが 今 人気高い卓球でしたか
リハビリを兼ねて身近な畑の花や野の花をアップして下さい。
表参道のよさこいには間に合いそうですね 待ってます!
Commented by haru_ogawa2 at 2019-02-12 14:21
遍路人さん、こんにちは。
ご心配いただきありがとうございます。
身近な花の写真、歩けるようになったら撮ってみても良いですね。早くそうなりたいものです。
ブログに記事を上げていない期間が長くなっていましたが、暇な時間はすべて卓球関係に費やしていました。実は、自宅に卓球台を買って卓球マシーンも買って、年が明けてからは毎日のように練習していました。ネットにつないだときは卓球の動画やTリーグの試合が殆ど。そんな卓球三昧の生活でしたが、しばらく休止となっちゃいますね。
by haru_ogawa2 | 2019-02-11 23:18 | その他 | Comments(2)

元々は自宅の回りの植物(枯れ草・枯れ葉・花・紅葉等)を撮っていましたが、今はよさこいのイベントを撮ることが多くなりました。GANREFにも投稿しています(https://ganref.jp/m/haru_ogawa/portfolios/photo_list/page:1/sort:ganref_point/direction:desc)。


by haru_ogawa2
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